Operation Table 

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Homage 高倉健 ー 手術台の上の花とドラゴン

高倉健と火野葦平の小説「花と龍」がタイトルに掲げられたこの展覧会は、北九州に縁のある人物や 場所・事項を主題として設定し、とりわけ関連を持たないアーティストに、制約なしに主題を解釈するよう 出品を依頼したものである。


出品作品・作家

青木野枝
花 h22.0 x w17.0 x d12.0 cm(左)
ドラゴン h12.0 x w12.0 x d12.5cm(右)
鉄、2010年

青木野枝は2010年、npo創を考える会・北九州企画の「街じゅうアートin北九州」に参加、8月〜9月の 3週間、北九州に滞在、市内の鉄工所で制作した『蒸気管 Steam Trachea』は展覧会期中(2010.9.18- 10.31)、門司赤煉瓦プレイス(旧サッポロビール醸造棟)に展示された。
Operation Tableはまだオープンしていなかったが、アーティスト・イン・レジデンス用の客室は完成 していたので、青木北九州滞在中の宿泊所となった。上記はその記念作品。もともと「花と龍」とは関係 なく制作されたものだが、形態がそれを思わせるものだったので、青木に了解を得て出品作品となった。

狩野哲郎
水彩、マーカー、ボールペン、コラージュ・紙
2011年
上段2点、下段左 22.5 x 29.5 cm (sheet)
下段中2点 19.5 x 24.5 cm (sheet)

狩野哲郎は「自然の設計」というコンセプトによって野外や室内空間全体をつかったインスタレーションを 展開、関連のドローイングを壁面に展示する。青森のアーティスト・イン・レジデンスに滞在中の狩野に今 展のためのドローイング出品を依頼、額装作品の配置を指示する写真とともに送られてきたもの。配置はお そらく龍のかたち、イメージは狩野の他のドローイング作品にも共通するものでもあるが、植物や龍の形態 が認められる。



祐成勝枝
My Garden 2011年
アクリル絵具、木

視えないお花畑のスペース。Art Front Galleryでの個展「庭 My Garden」(2011.1.18 - 2.6) に出品した新作絵画シリーズからインスピレーションが拡がり、この展覧会のための立体作品となった。



祐成政徳
Bridge 2011年
真鍮
h55 x w120 x d47 mm

大規模な立体作品の組合せからなる祐成政徳のインスタレーションでは、たびたび異空間の架け橋 Bridgeが表現される。空間のつなぎ目や境界は祐成の視線が向かうところである。今展では「ミシ ンと蝙蝠傘 / 花とドラゴン」という異質な世界に架ける橋として”Bridge”が登場した。



鈴木淳
手術台の上の高倉健 2011年
写真、メンディングテープ、ビデオ
dimension variable

高倉健主演映画のスチール写真約200枚のコレクション。
写真の配置には分類がなされている1枚1枚の場面が「女性と向き合う」「格闘する−スポーツで、 ヤクザ抗争で、戦争で、仲間同士で・・・」「対峙する」「独り決意する」などに分析され役柄や時 系列を無視した分布図が構成されている。
写真を集める行為が作品なのだと仮定するならば、もう一つの鈴木作品が思い出される。2008年 に熊本市現代美術館で開催された「ピクニック、あるいは回遊」に出品した熊本城の絵葉書コレク ションである。明治30年代から当時2008年までの約100年間に製造発行された観光絵葉書を約200枚 集めたその作品からは、城と観光そのものの位置づけや絵はがきのデザイン、印刷技法の変化など、 熊本城をめぐる社会的背景が見えていた。
『手術台の上の高倉健』も同様、大衆に愛された健さん像の変遷も見られるが、類型をはみだし要望 を越えていくひとりの俳優のイメージの拡がりが捉えられている。



武内貴子
花あるいはドラゴン 2011年
布、染料、蠟
dimension variable

2011年3月、九州新幹線開通を記念して、博多阪急/ARTCUBEに展示された”Swelling of Cherry Blossoms”がもとになる作品である。メロンのような刻みが無数に入った帯は折りたためば箱のかたちに おさまるものという。展示期間終了後のオープンに合わせて、動物病院で使われていたケースに、 「昇り龍のかたちをした花」をイメージして再インスタレーションされた。



多田友充
(3点とも)無題 高倉健 2011年
白亜磁、水彩色鉛筆、水彩パステル紙、蠟
41.0x29.5 cm

一見主題などない気ままなドローイングと見える多田友充の作品には、文学や哲学、宗教の逸話などからインスピレーションが生まれたものも見受けられる。高倉健も火野葦平も、これまで多田の関心外にあったが、文献や主演映画の資料リサーチによって「任侠」のイメージを膨らませた。いつになく熱い表現のこの3部作では多田のイメージの飛躍が感じられる。




中崎透
看板屋ナカザキ製 Operation Table SIGNs

Operation Table オープン(2011.4.16)前日にたまたま九州入りしていた中崎が立ち寄り、エントランス・ ガラス扉ほか各所にサインを作成。QMACはOperation Tableの俗称で中崎による命名。元祖MAC(Maemachi Art Center+Midori Art Center)にあやかり、キタキュー(Q)MACとも呼ばれることになった。 全国MAC増殖運動にも与するものである。 右の作品は出品作家として看板を依頼、後日完成、topページを飾る電光boxとともにエントランスに設置されたもの。



中ザワヒデキ
ニューバカCG「高倉健」2011年

「『方法主義』の活動で知られる美術家の中ザワヒデキは、1980年代に初期アクリル絵画群を制作した のち、1990年から7年間、日本初のヘタうま・ CGイラストレーターとして多産な活動を繰り広げていま した。コンピューターがまだ有り難かった時代に果敢にもそれをオチョクった脱力系の作風は「バカ CG」 と呼ばれて人気を博し、関係各界に大きなインパクトを与えましたが、1997年には作家が美術家へ転進し、 活動は封印されました。」(上記リンク先からの引用)
ニューバカCGは2010年秋に再開された。



濱田富貴
アクアチント、紙 2011年
左から「脈管」「門」「肺」 「種」各74.0 x 42.0 cm (sheet)

濱田富貴の祖父は、火野葦平の盟友にして詩人の劉寒吉(1906-1986 )。展覧会の主題に火野葦平「花と龍」が掲げられていたことから出品を依頼し、ギャラリーなつかでの個展(2011.5.16−5.28)をひかえて制作中であった銅版画を出品いただいた。作品は植物の種子や花芯を細密に描写したものだが、昇り龍にも似た雄々しい生命力を湛える。



三田村光土里
“Rondo-N Bunny's whisper” 2008 DVD 6分37秒 2008年

メルボルンのモナッシュ大学アーティスト・イン・レジデンスに参加のため出国直前だった三田村光土里は、この展覧会のために2008年の作品を出品、様々な花や花柄、動物たちが登場する映像作品。会場ではDVDからの、三田村自身が口ずさむ「ロンドン橋」の歌が繰り返し聞こえていた。



横溝美由紀
「ミシンから縫い出される花とドラゴン」 シルク、箔、ミシン 2011年

仏教の法要で、仏や阿弥陀を迎えるために花を撒き散らし供養する散華という故事に因んだ作品である。流される花弁は、龍の鱗にも似て、その姿は川を昇る龍に譬えられた。ここではミシンから縫い出されたかのような花弁/龍鱗となって舟型の浮島を形成している。カラフルな花弁は横溝の初期作品、石鹸のオブジェやインスタレーションを思い出させる。



吉田榘子
CG、紙 2011年
上段 「花と龍2」 29.5 x 21.0 cm (sheet)
中断左 「花と龍1」 29.5 x 21.0 cm (sheet)
中断中 「高倉健ポートレート」29.5 x 21.0 cm (sheet)
中段右 「昇り龍2」 29.5 x 21.0 cm (sheet)
下段 「高倉健ポートレート1」29.5 x 21.0 cm (sheet)

版画表現の可能性を広域に探る吉田榘子は、銅版画の製版にもコンピュータを使用することがある。 この作品では、高倉健の肖像写真や主演映画「花と龍」の映画ポスターをコンピュータに取込み画像処 理を加えた。抽象的なパターンのように見える形のなかに、肉眼では決して見えない高倉健のイメージが 潜んでいる。密やかな高倉健讃歌である。



Hyper Originality II
(手術台上右)『HYPER ORIGINALITY II ガラガラポン』(R.G.B総天然色) 超特製木製高級品仕様 2011
(手術台上左)『HYPER ORIGINALITY II カードくじBOX』紙箱にお手製高級シール 2011
(BOX上)『HYPER ORIGINALITY II リサイタル&フェスティバル 応援うちわ』 エコプラスチックに紙 2011
(手術台上中)『HYPER ORIGINALITY II 紅茶のおいしい喫茶店マッチ』
(壁面)ポスター「HYPER ORIGINALITY II Flowers and Dragon Festival 」2011

架空の街、東鉄町番外地にて架空の祭 Flower & Dragon Festivalが開催され、高倉健の映画が上映されるという設定。祭につきものの籤引きでは当たりくじを引いた来場者にうちわが配られる。 Hyper oroginalityIIは1989年結成(第一次Hyper Originality)されたアーティスト・ユニットで、この展覧会を機にHOIIとして活動が再開された。